上海交通大学、「シュージャーホイ駅」から地下鉄1号線で終点「上海火車駅」まで行って、3号線に乗り換え。「虹口足球場」で下車。
魯迅公園に行ってきた。こんなに賑やかな公園に来たのは生まれて初めてだと思う。
ところどころに黒山の人だかり。なんだろうと思って覗いてみると、アコーディオンを囲んで、譜面を持ち、ハーモニーを奏でるおじいちゃん、おばあちゃん。まるでサークルの集まりのよう。けれど、人がひとり、またひとりと増え、譜面を持たない人も合わせて歌いだす。
他の場所では音楽に合わせて踊っていたり、木陰で(おそらく)中国の伝統的な楽器を奏でる人、おなじみ、太極拳をする人などなど。この公園にはたくさんの小道と、それに沿ってところどころ小さなスペースがあったり、ベンチが併設されていたり。そういうスペースが小さな集団、もしくはひとりで何かをやるのにもってこいの広さのようで、いたるところに人(と人)がいた。
ここまで人で溢れる公園は日本では見たことも聞いたこともないかもなー。人と人との憩いの場として公園をこれほど活用してることは素晴らしいと思う。
今日は少し遅くに着いたため、魯迅記念館などはもう閉まっていた。(午後4時クローズ)
公園をあとにし、南門を出ると、少し栄えた街並みを目の前にする。
大きめの道に沿ってそのまま真っ直ぐ歩き、大きめの門をくぐると、足元が石畳に変わっていた。「多倫路文化名人街」に入ったようだ。ここは老上海の面影を残しながら整備されたそうだ。
道を少し進んだ「閲読坊珈琲館」で休憩。いや実は、ここが今日の本来の目的。
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おととい久しぶりにネットが開通したもんだから、今日の昼間、ブラウザのお気に入り欄を眺めていた。
「東京カフェマニア」
http://homepage3.nifty.com/cafemania/index.html
このホームページを覗いていたら、「じゃあ上海は?」って上海のカフェを探しに行きたい欲求にかられてしまった。ちょっと調べるとすぐ見つかって、今日は天気もよくて、あったかいし、その見つけたカフェまで散歩することにした。
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店の扉を開けようとしたら、スッと内側に扉が開いた。店の店主が開けてくれたのである。
髭を生やした白髪の店主がにっこり微笑む。
登り階段の脇に小さなスペースがあって、ひと目で気に入ってしまったのだけど、すでにカップルが座っていて、なくなく諦める。さらに階段を登ると、目の前に小さなテラスが見え、そこから女性の店主が現れる。
そのままテラスの席を勧められ、珈琲を一杯注文した。
珈琲にはおいしいバタークッキーもついていた。
店内ではジャズが流れる。本棚にある本は自由に閲覧することができるそうだ。
落ち着く。自分の好きな小説片手にまた訪れたい珈琲館だった。もう少しあったかくなったらまた来よう。でもちと遠いなー。
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『閲読坊珈琲館』
住所:上海市虹口区多倫路文化名人街195号
電話:021-5696-2663
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